2018/05/15
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シンギュラリテイー
最近AIの特集が多く、車の自動運転になるだの、やれ何年先には仕事かAIに奪われるだの、つい気になって聞いてしまうが、この間「シンギュラリテイー」という言葉を初めて知った。
このシンギュラリテイーを知ったきっかけは、子供の頃にオカルトブームに侵食され、大人になっても未だ貫けきれない状態にある僕が、ある雑誌の終末ブーム特集の記事を読んだことからだった。
1980年代、ちょうど小学生の頃「あ~あったあった、この頃完全に終末ブームにやられてたんだ。」と再認識した。
それで、ネットサーフィンして調べていたら現代の終末オカルト的な意味合いで「シンギュラリテイー」がヒットした。
「シンギュラリテイー」とは、簡単に説明すると、科学の進化速度は産業革命以降、棒グラフでいうと徐々に右肩あがりの状態で発展してきているが、近年話題になっているAI、汎用性のある人工知能が人間の能力を超えたとき、人口知能が生物学的科学以上の科学を生み出し、更にその人工知能が、更に更に高度の人口知能を生み出す。
このように生物学的な思考速度の限界を超越することで、進化速度が極めて速くなり、棒グラフが右肩あがりから直角になる。
人類の進化速度が無限大に到達したように見える瞬間に到達すること。
技術的特異点(ぎじゅつてきとくいてん)ともいうらしい。
こうなると、ほとんどマンガの世界である。
手塚治虫の「火の鳥」未来編に出てきた国を支配するスーパーコンピューターを連想させる。
どうやら、その世界が西暦2045年に来るらしい。
僕が70歳を超えた頃であるが、その時代、世の中はいったいどうなっているんだろう。
続けざまにNHKスペシャル 天使か悪魔か -羽生善治 人工知能を探る-
将棋の世界では、既にAIが人間を超越しており、電王戦では人類がAIに一度も勝つことができなかった。
まだAIに汎用性はないものの、ある一定の分野では既に人間を超越しており、そのAIのプログラムを作ったエンジニアでさえ、AIの思考過程は分からない。
羽生善治は言う、AIの思考過程はブラックボックスであり、対局が終わった後も、AIが差す一手一手の駒の運び方は理解できない。
しかし、結果は勝利なのだ。
ホント笑える、AIには上手に負けるゴマすり将棋はできない、というのである。
よく考えれば、「ゴマすり」も人間にしかでないコミュニケーション能力の一つなのかもしれない。
言うなれば、ゴマをすることで出世することも、その人の能力の一つなのだ。
もっと悪い方面で極端に考えれば、詐欺もコミュニケーション能力が高くないとできないだろう。
相手を知り、相手を良い方向に導くも、悪い方向に導くも、自分の評価を上げるも、コミュニケーション能力が高くなければできない。
コミュニケーション能力の鍛錬がこの世を生き抜くすべ、ということの話である。